マーケティングトライアングル

マーケティングについて学んだことや知識、ニュースなどについて書いていきます。

価格は3つの意味を持つ

消費者にとって価格は3つの意味を持つのだそうで、その1つ目が経済学における「支出の痛み」。
これは同じ商品であれば、価格が安いほど効用が高くなるというもので、わかりやすく言えば、昨日1万円で売られていたバックが、今日5千円になっていた場合、支出の痛みは半分になったと言えますよね。

次に2つ目が「品質のバロメーター」というのですが、ある製品への知識が低い場合、多くの消費者は価格レベルを品質の判断に使います。

人間って不思議なもので、値段によってその商品の品質の良し悪しを推測することが多く、安ければ安いほどいいと思いつつも「安い=品質が悪い」と思ってしまいますし、「値段の高いもの=良い品質のもの」とい風に勝手に解釈してしまいます。

そして3つめの「プレステージ性」なのですが、これはまさに価格の高い製品にステータスを感じるような高級ブランド品などがこれに当たり、「プレステージ」というのが日本語にすると、(地位・品質の高さなどからくる)威信,名声,信望などと訳されることになります。

PSM分析

PSM分析というのがあって、生活者の感覚から商品・サービスに対する受容価格帯を解析する分析手法de 、消費者が求める価格「最高価格」「最低品質保証価格」「妥協価格」「理想価格」を導き出し、製品やサービスの適正価格を導きます。
さきの話ともよく関連のあることで、英語では、Price Sensitivity Measurementの頭文字が取れています。

この調査では、以下の4つの価格に回答してもらい、分析を行うことになります。

  1. 高すぎてとても手が出ないと思う価格
  2. 高いと思う価格
  3. 安いと思う価格
  4. 安すぎて品質を不安に思う価格

この手法が使われるタイミングとしては、主に市場に出回る前の製品の価格を決めるための判断材料として使用されるのがほとんどとなります。