2009年、ブルーカレント・ジャパンの本田哲也さんの著作「戦略PR」の発刊をきっかけに、注目されることとなった「戦略PR」という言葉。
新しい時代に、消費者とコミュニケーションする方法なのだそうで、いわゆる「PR」の新しい解釈なのだそうです。
「戦略PR=空気作り」ということを提唱されていて、一時期ブームとなったようです。
「空気を作る」・・・
まぁ、私たち日本人は、空気を読むことが上手ですから、これはあながち間違いではないようです。
本田さんによると「空気は作り出せる」という前提があるようで、「商品が売れるために作り出したい空気」のことを「カジュアル世論」と定義しているようです。
カジュアル世論
実のところこのカジュアル世論、「世論」という言い方でも良かったようですが、どうも一般的に世論というとちょっとお堅いイメージですし、なんだか仰々しいですよね。
そこで世論もっと身近な消費社会の中でのことだと捉えるために「カジュアル世論」と命名されたのだそうで、このような手法のことをアメリカでは「ソーシャルコーズ」「イシューマーケティング」などと呼ばれているそうで、このまま日本で使われるよりも、本田さんが命名した「カジュアル世論」のほうが、なんだかとっつきやすいですよね。
つまり、この時点で「戦略PR」は成功しているのでしょうね。
消費者に「気づき」を与えて「買う理由」を生み出すこと。
これ、重要なことですよね。
新しい商品であればあるこそ、人々はどう使ったらいいのかわかりませんし、いままでの暮らしで十分満足していたのですから、きちんとした必要性を伝えなければ、見向きもされません。
ですので、「AIDMA」の部分の「Attention(注意)」「Interest(関心)」を同時に行うことがいわゆる空気を作るということなのではないでしょうかね。